パイナップルケーキ人気店「微熱山丘（サニーヒルズ）」は12日、25日から販売価格を１個当たり35元から42台湾元（約143円）へ引き上げると発表した。値上げ幅は20%。同社は、原料コストや光熱費などの上昇に加え、契約するパイナップル農家からの調達価格を10%引き上げたため、販売価格に反映させざるを得ないと説明した。同社の値上げは創業５年で初めて。13日付経済日報が報じた。
微熱山丘の昨年のパイナップル調達量は2,180万台斤（約１万3,000トン）で、金額にして２億元を超えている。
同社は創業当初、ブランドを中価格帯と位置付けたものの、５年間に値上げを行わなかった結果、現在は低価格帯へ移行しており、原点回帰を図る必要があると説明した。また値上げにより短期的にはダメージが予想されるが、パイナップルケーキは必需品ではないため、長期的には問題ないと競争力に自信を見せた。
なお、維格餅家、新東陽、85度Ｃといったパイナップルケーキ販売業者は当面、値上げを行わない方針だ。
