ニュース 社会 作成日:2014年6月16日_記事番号:T00050930
 ブラジルで行われているFIFAワールドカップ(W杯)は現在、予選リーグの熱戦が繰り広げられているが、現地の厳しい暑さと湿度に選手たちは手を焼いているようだ。このため、吸汗性、透湿性、UV(紫外線)カットといった機能を備える素材を使用したユニフォームの果たす役割は小さくない。実は優勝候補筆頭に挙げられる開催国、ブラジル代表をはじめ、多くの国・地域のユニフォームの生地を台湾メーカーが受託生産している。
台湾では日本代表ユニフォームの売れ行きも好調だという(13日=中央社)
化学繊維メーカー大手、遠東新世紀(ファーイースタン・ニューセンチュリー)は今回のW杯で、ナイキが手掛ける▽ブラジル▽米国▽イングランド▽ポルトガル▽クロアチア──の各国代表ユニフォームに高機能生地を提供している。
遠東新世紀によると、これら5カ国の代表ユニフォームにはリサイクルしたペットボトルを原料とする化学繊維「トップグリーン」を使用しており、今回のW杯を通じて環境保護のコンセプトを浸透させて、将来の商機拡大につなげたい考えだ。
紡織業界関係者は、W杯で選手が着用するユニフォームは非常に少ないが、大手ブランドはサポーターなどに向けてレプリカユニフォームを販売しており、ここに真の商機があると指摘。なお、台湾のアパレル受託生産メーカー、儒鴻企業(エクラット・テキスタイル)はアディダス、ナイキを、聚陽実業(マカロット・インダストリアル)はFILAを顧客としており、今回のW杯で恩恵を受ける見通しだ。
この他、優勝チームだけが手にすることのできるW杯トロフィーのレプリカ商品の生産も、FIFAから正式にライセンスを取得した中国広東省の台湾系企業、煒光礼品が手掛けるなど、「台湾代表」がひそかな活躍を見せているようだ。
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