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TPP参加に日本の協力必要、馬総統が交流協会会長に訴え


ニュース 政治 作成日:2014年6月16日_記事番号:T00050936

TPP参加に日本の協力必要、馬総統が交流協会会長に訴え

 馬英九総統は13日、大橋光夫・交流協会会長との会談で、日本が交渉に参加している環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)に対して台湾は非常に関心があり、将来の交渉参加に向けて日本の協力を得たいと述べた。これにより、アジア太平洋地域の経済統合がより充実すると訴えた。14日付中国時報などが報じた。


大橋会長(左)は馬総統(右)に対し、「肉形石」はまだ見たことがないので日本展でひと目見てみたいと述べた(13日=中央社)

 馬総統は大橋会長との会談で、まず故宮博物院の日本で開催予定の特別展について触れ、二大文物「翠玉白菜」と「肉形石」の海外展示は初めてで、日台の過去数十年の文化交流でも一大事だと述べた。なお、周美青・総統夫人も6月下旬の開催に合わせて訪日する予定だ。1972年の断交以降で最高レベルの交流となる。

 馬総統は続いて、昨年の日台の相互訪問者数は延べ376万人で過去最高、今年は400万人を超える見通しで、3年前の航空自由化(オープンスカイ)協定締結の効果と分析した。また、昨年4月の日台漁業協定締結で、尖閣諸島(台湾名・釣魚台列嶼)周辺海域でのトラブルが従来の年17回から1回に減り、大幅に改善したと指摘した。

 さらに、昨年訪台した日本の国会議員は延べ119人、知事は20人、副知事は11人、高校生は1万4,000人以上で、台湾から訪日した高校生も7,000人余りに上ったと説明。こうしたことから、日台の関係がますます緊密化しているとの認識を示した。