ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

故宮博物院の拡張計画、地元住民から強い反対


ニュース 社会 作成日:2014年6月17日_記事番号:T00050956

故宮博物院の拡張計画、地元住民から強い反対

 国立故宮博物院では現在、中国人参観者の増加を受けた拡張計画「大故宮計画」が進められているが、これに対し地元住民からは、「故宮へ通じる連絡道路が1本しかない状況で、これ以上観光バスが増加すれば周辺の渋滞や騒音、大気汚染はさらに深刻なものとなる」として「道路を封鎖する抗議活動も辞さない」と強い反対の声が上がっている。17日付蘋果日報が報じた。

 中国人の台湾観光が開放された2008年に延べ220万人だった故宮博物院の参観者は、昨年450万人を突破。そのうち外国人のツアー客が70%、さらにそのうち60〜70%を中国人ツアーが占めた。

 こうした中、故宮ではさらに延べ200万人の参観者増加を可能にすべく、新館やイベントスペースなどの設置を計画しており、17日に同計画の環境影響調査に関する説明会が開かれた。

 同会議に出席した地元住民から、渋滞や大気汚染を理由に反対の声が相次いだことに対し、故宮の王士聖・主任秘書は「拡張工事はスペースの問題だけでなく、周辺の交通や環境への影響を改善する」と説明。最終的に会議では、故宮周辺道路の大気汚染観測地点を増やし、特に渋滞が深刻化する春節(旧正月)期間中の観測を必須とすることが決議された。