ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

低価格ノートPCに課題、低利益で販売意欲低下?


ニュース 電子 作成日:2008年1月18日_記事番号:T00005098

低価格ノートPCに課題、低利益で販売意欲低下?

 
 市場調査機関IDCは、華碩電脳(ASUS)が昨年10月にEee PCを発売して以来、注目を集めている低価格ノートブック型パソコン(ノートPC)について、「低価格は最大のメリットだが、最大の弱点でもある。低利益によって販売業者の意欲に悪影響が及ぶ恐れがある」という見方を明らかにした。18日付工商時報が報じた。

 IDCによると、低価格ノートPCは既に一つの市場を形成しており、OEM(相手先ブランドによる生産)メーカーからの情報によれば、現段階で受注は500万台を超えた。今後も受注は引き続き好調な観測だという。

 現在、台湾メーカーでは、大衆電脳(FIC)と技嘉集団が同市場への参入を決め、宏碁(エイサー)も進出すると報じられているが、IDCの張裕菖アナリストは、「後続メーカーはさらにアピール力のある価格を打ち出してくるだろう。しかしそれは販売業者にとっては利潤の減少を意味し、低価格でない従来型のノートPCの販売に力を入れた方が合理的と判断されてしまうかもしれない」と述べ、業者の販売意欲減退という課題が生じる恐れを指摘した。

 張アナリストはさらに、Eee PCは台湾では注目の的となっているものの、海外市場では華碩のマーケティングはやや慎重であるとして、さらに力を入れる必要があると語った。