ニュース 社会 作成日:2014年6月18日_記事番号:T00050982
新北市で17日午前3時ごろ、地下1階の賃貸住宅に住むカップルが頭痛や吐き気を催し、警察に通報した後、病院に搬送された。血液中の一酸化炭素濃度が異常に高かったことから、警察が室内の空気中の濃度を測定すると140~250ppm(ppmは100万分の1の濃度)と通常より高かったため、同じ階の住人に避難を呼び掛けた。すると、隣室に住む男子大学生が練炭自殺を図ろうとしており、空気より軽い一酸化炭素が天井にある換気パイプを通じて他の部屋に流れ込んだことが判明。病院に運ばれた住人6人は大事には至らなかったが、危うく巻き添えを食うところだった。
高雄市から進学のため2年前に台北市に上京した男子大学生(21)は新北市中和区にあるビルの地下1階の部屋を月4,000台湾元で借りて暮らしていた。同日未明、警察が部屋のドアをノックすると、男子大学生は下着姿で現れ、避難指示に対し「服を着てくるから」と答え、部屋に戻ろうとしたところで倒れた。警察が室内に他に人がいないか確認したところ、浴室に木炭がたかれていた。線香をともしていたため、においはあまりしなかったという。
男子大学生は事件後、自殺を試みたのは「両親が分かってくれないから」と話し、警察には祖父の電話番号を伝え、両親には言わないでくれと頼み込んだ。一方、他の住人に迷惑を掛けたことに対しては「知っていればやらなかった」と反省している。
新北市政府消防局によると、一酸化炭素の濃度が200ppmの環境に2時間いると頭痛、3,200ppmなら5~10分でめまい、嘔吐、30分で死亡し、1万2,800ppmなら1~3分で死亡するという。
住宅価格の高騰を受け、学生や若者は少しでも節約するために地下室、屋上の違法建築、市場の周辺、飲食店の上の階などに住むことが少なくない。専門家は、健康や命と引き換えに家賃の安さを選ぶことのないよう訴えた。
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