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エイサー、07年出荷成長率で世界一に


ニュース 電子 作成日:2008年1月18日_記事番号:T00005099

エイサー、07年出荷成長率で世界一に

 
 市場調査機関IDCとガートナーは16日、2007年のパソコン(PC)出荷台数についてのレポートを同時に発表した。出荷台数1位、2位は依然米ヒューレット・パッカード(HP)とデルが占めたが、第3位の宏碁(エイサー)はゲートウェイ買収などが奏効して、出荷成長率ではHP、デルを大きく引き離して世界一となり、世界市場における順調な成長ぶりを示した。18日付工商時報が報じた。
 
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IDC調べではダントツ1位
 
 07年の全世界のPC出荷台数は、IDC調べでは14.3%増の2億9,000万台、ガートナー調べでは13.4%増の2億7,000万台となっている。エイサーの出荷台数成長率は、IDC調べで前年比56%の大幅増となり、HPの30.1%、デルの2.3%を大きく上回った。ただ、計算方法の異なるガートナーの調べでは、エイサーの成長率は32.9%で、HPは30%、デルは1.3%と、エイサーとHPの差は大きくない。

 第4四半期の全世界でのPC出荷台数は、IDC調べで前年同期比15.5%増の7,740万台、ガートナー調べで前年同期比13.1%増の7,590万台となった。市場シェアはどちらの調査でも上位5社の順位は同じで、HP、デル、エイサー、聯想集団(レノボ)、東芝の順番だ。HPは06年第3四半期にデルから世界シェアトップの座を奪って以来、1位を維持し続けている。

米国市場縮小の懸念が晴れる
 
 IDCの指摘では、第4四半期の米国市場のPC出荷台数は、前年同期比8.8%増(ガートナー調べでは7.2%増)と予想以上の伸びを記録し、懸念されていた景気減速の影響による、ハイテク製品に対する消費縮小は発生しなかった。

 IDCのPC調査責任者は第4四半期の数値について、「PC市場が非常に安定していることを示し、各企業が販売方法を刷新し、新たな市場開拓に向けた努力の結果だ」と分析した上で、「価格の低下やモバイルPCへの買い替えも出荷台数引き上げに貢献している」という見方を示した。