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4G使い放題プラン、大手3社が足並み


ニュース 電子 作成日:2014年6月18日_記事番号:T00051005

4G使い放題プラン、大手3社が足並み

 通信キャリア大手3社が、第4世代移動通信(4G)サービスで、速度制限を受けない使い放題プランを相次いで導入した。当初は各社とも、一定以上の利用で通信速度が落ちるプラン設定だったが、契約数が想定ほど伸びていないことから踏み切った。各社はこれにより下半期に向けてユーザー獲得の弾みとしたい考えだ。18日付聯合報などが報じた。


台湾大哥大は今月、北部で人通りの多い店舗において4G体験イベントを週末に開催し、ユーザー獲得を図る(中央社)

 大手3社が導入したのは、3Gユーザーで特定の使い放題プラン利用者が契約期間中に4Gに切り替える場合、3Gプランの契約期間内に限り、引き続き使い放題を適用できる優遇措置だ。中華電信を皮切りに、15日に台湾大哥大(台湾モバイル)、17日に遠伝電信(ファーイーストーン・テレコム)が追随した。受け付け締め切りは台湾大哥大が8月末、中華電信、遠伝が9月末まで。

 また、3Gプラン契約の満期終了後の4Gプランへの切り替えについては、中華電信は9月末までの申し込みで、利用可能な通信量を2倍に増やす優遇案を打ち出している。一方、台湾大哥大、遠伝は月額999台湾元(約3,400円)以上の4Gプランの場合で、契約期間の24カ月は速度制限を受けず使い放題となる。

 大手キャリア各社は、3Gで使い放題プランを提供した結果、利益が圧迫されたことから、4Gでは当初、使い放題でも一定量を超えた場合は通信速度が大きく落ちるよう制限を加えていた。しかし、夏休みもある下半期はユーザー獲得の重要期であることから、速度制限を設けるプランを変更し、期間限定ながら使い放題プランを目玉に打ち出した。

 また、台湾大哥大、遠伝は世界的主流である1,800メガヘルツ(MHz)周波数帯がまだ使用できないため、対応機種が少ないことが指摘されている。1,800MHzを使用し優勢な中華電信への乗り換えを防ぎたい狙いもあり、中華電信を上回る優遇プランの提供を決めたようだ。

台湾スターも参戦

 一方、4G事業免許を獲得した新規参入の台湾之星移動電信(台湾スター)は、来週にも新ブランド「T-Star」で同市場に参入する予定だ。また、傘下に収めた通信事業者、威宝電信(ビボテレコム)では、3Gユーザーが4Gサービスに切り替える場合、大手3社同様、992元以上の使い放題プランの契約期間中であれば、月額料金の変更なしに4Gを使い放題とするプランを提供する。3社に真っ向勝負を挑む形だ。