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基隆市議会議長に収賄疑惑、勾留請求は証拠不十分で却下


ニュース 社会 作成日:2014年6月19日_記事番号:T00051009

基隆市議会議長に収賄疑惑、勾留請求は証拠不十分で却下

 基隆地方法院検察署は18日、17日に特定建設業者の利益のため、不正な口利きを行ったなどの疑いで取り調べを受けた基隆市議会の黄景泰議長について、黄議長の事務所から出どころの不明の500万台湾元(約1,700万円)相当の現金が見つかった他、共犯者との口裏合わせや逃亡の可能性があるとして裁判所に勾留を請求した。しかし、基隆地方法院は19日、検察の提供した証拠は黄議長の逃亡の可能性を裏付けるには不十分などとして勾留請求を却下。保釈金120万元と出境制限付きでの釈放を認める判断を下した。19日付中国時報などが報じた。


黄市長(中)は現金について、選挙資金や中国に親族訪問するための費用と説明している(19日=中央社)

 検察および法務部廉政署の調べによると、ある建設会社が基隆市深澳に開発した大型マンションは山の斜面に立地するため、地盤の維持を証明する計画書の提出が義務付けられていた他、一部用地が市有地となっており、市政府と各種申請前に誓約書を取り交わす必要があったものの、同開発計画はこうした手続きを踏むことなく審査を通過しており、黄議長が圧力を加えたとの見方が出ている。

 なお黄議長は、11月に控える統一地方選で基隆市長の国民党公認候補に指名されているが、今回の疑惑を受けて公認を取り消し、新たな候補者が選出される可能性が出ている。