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高齢単身世帯に年越し料理、福祉団体がサービス


ニュース 社会 作成日:2008年1月21日_記事番号:T00005102

高齢単身世帯に年越し料理、福祉団体がサービス

 
 春節(旧正月、今年は2月6日)まであと2週間余り。年の瀬も迫り、台湾各地でさまざまな歳末助け合い運動が展開されている。

 財団法人創世社会福利基金会は、台中、彰化、南投地区に12カ所の愛心天使ステーションを設立し、義援金によってひとり暮らしの高齢者に温かい「年菜」(春節の年越し料理)を届ける給食サービスを実施している。

 同会が用意した正月料理は、2005年に行われた「第1回台北牛肉めんフェスティバル」の創作部門で「創意牛肉めん大王」(チャンピオン)に輝いた劉維珍さんが、シルバー族向けに特別に考案した高繊維、低脂肪のヘルシーな正月料理(1汁6菜)で、1食分のお値段は500台湾元(約1,650円)。義援金で計3,000食分を用意し、ボランティアがひとり暮らしのお年寄り宅へ届ける計画だが、義援金はまだ8割分も集まっていないという。

 財団法人老五老基金会も義援金を募り、1食999元の正月料理300食分を、ひとり暮らしの高齢者へ届ける給食サービスを実施している。寄付者には1食分につき年賀状5枚セットが同会よりプレゼントされるが、義援金はまだ半分の150食分しか集まっていない。

 身寄りのない孤独なお年寄りにとって、温かい正月料理は何よりのプレゼント。しかし、今年は物価高や不景気で、温かい愛の手もなかなか差し伸べられないのが現状か。立法委員選挙や総統選挙の話題ばかりが取り上げられ、社会福祉関連のニュースが片隅に追いやられてしまっている影響もあるかもしれない。