アップルが間もなく重要部品の調達を開始するとされる新製品のスマートフォン「iPhone6」とタブレットパソコン「iPad Air 2」にはいずれも次世代の指紋認証センサー「Touch ID」が搭載される見通しで、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）はこのほど、８インチウエハー工場における同センサー用ＡＳＩＣ（特定用途向けＩＣ）の生産を月産３万枚規模以上に拡大したもようだ。23日付工商時報が報じた。
業界関係者によると、アップルはこれら新製品を第３四半期後半に発売する予定で、指紋認証センサーモジュールの出荷は７月から本格化し、第３四半期の出荷量が前期比で倍増、第４四半期はさらに50%増加すると予想されている。
なおアップル向け指紋認証センサーについては、ＴＳＭＣだけでなく、再配線層（ＲＤＬ）の形成を手掛ける精材科技（シンテック）やシステム・イン・パッケージ（ＳｉＰ）を手掛ける日月光半導体製造（ＡＳＥ）にも恩恵が見込まれる。
