ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

民進党の「台湾独立」綱領、凍結提案見合わせ要請


ニュース 政治 作成日:2014年6月24日_記事番号:T00051095

民進党の「台湾独立」綱領、凍結提案見合わせ要請

 野党民進党が7月に開く全国党代表大会(党大会)で、一部代表が台湾独立の理念を盛り込んだ党綱領の凍結を提案する構えを見せていることに関連し、蔡英文主席の側近、蘇嘉全氏は、党綱領凍結案の提案を見合わせるよう要請を行ったもようだ。24日付中国時報が報じた。

 民進党は今年11月の統一地方選や2016年の総統選に向け、党内の団結を高めることが最優先だ。蘇氏の要請は、党綱領の凍結論議で党内の急進独立派と現状維持派による対立が高まれば、党内分裂を招きかねないとの懸念が背景にある。蘇氏は凍結論議で蔡主席が足元をすくわれないように先手を打った格好だ。

 ただ、党綱領が現在の政治情勢にそぐわなくなっていることは事実で、党綱領の凍結論議は避けて通れない一面もある。

 提案を予定していた呉子嘉氏(美麗島電子報副董事長)は「蘇氏が蔡主席の重要な側近という立場で、党代表の提案の足を引っ張り、末端党員の強い不満を招いている」と述べ、中台関係の在り方をめぐる議論を封じるべきではないと訴えた。