ニュース 自動車・二輪車 作成日:2014年6月24日_記事番号:T00051118
和泰汽車傘下のレンタカー最大手、和運租車(ホタイ・リーシング)は23日、専用アプリと電子マネー機能付きICカード「悠遊卡(イージーカード)」の利用で、24時間好きな時にレンタカーを利用・返却できる新サービス「iRent」をスタートした。1時間からレンタル可能で、8月末までは1時間100台湾元(約340円)の特別料金で提供する。台北市の公共レンタサイクル「Youbike(ユーバイク、微笑単車)」の自動車版と言えるサービスだ。24日付工商時報などが報じた。
まさにレンタサイクル感覚で自動車を借りられる。気軽さで人気を呼びそうだ(23日=中央社)
iRentを利用するには、まず専用アプリをスマートフォンにダウンロードし、手持ちの悠遊カードを登録する必要がある。レンタカーの予約は専用アプリを通じて行い、予約時間の30分前にレンタカーのナンバーがショートメッセージサービス(SMS)で送付される。レンタカー受け取り時には、支払いに必要なクレジットカード、免許証、登録済みの悠遊カードを持参。指定のレンタカーを確認後、専用アプリ上で契約書にサイン、クレジットカードの認証を済ませれば手続きが完了する。悠遊カードを運転席前方のセンサーにかざすとドアが開き、車内に自動車のキーが準備されている仕組みだ。20歳以上から利用できる。
返却の際には、受け取った際の元の駐車スペースにレンタカーを駐車し、車体の外観を4方向から撮影、アップロードし、専用アプリで支払い手続きを済ませれば返却が完了する。なお、利用時間を延長したい場合は、返却予定時間の20分前に専用アプリ上で申請が可能だ。
最初は公館・南港で
現在、iRentのサービスを提供しているのは、台北市の2カ所のみ。台湾大学の位置する台北都市交通システム(MRT)新店線の公館駅に近い、羅斯福路三段、基隆路の交差点駐車場と、南港区三重路で、ヤリス(日本名ヴィッツ)を12台配置している。それぞれ、学生、ビジネスパーソンの利用を見込む。
レンタル料金は8月末までは1時間100元、1日1,000元、9月からの通常料金は1時間220元、1日2,200元。1回当たり1時間から最大5日間までレンタル可能だ。ガソリン料金は実際の走行距離1キロメートル当たり2元かかる。
「他社にまねできない」
田天明総経理は、iRentは既存のレンタカーサービスと違って営業時間の制約を受けず、急な利用や、短時間の需要に応えられると強みを説明した。また、iRentのソフト、ハードの開発は難しかったが、自動車メーカー傘下という利点を生かし、自動車のコンピューターシステムとレンタカー管理システムを結合できたと説明。自動車メーカーの協力がなければ、同サービスは他社にはまねできないと自信を見せた。
同社は今後人口の密集している都市部、ビジネス利用の見込める地区を中心に、年末までにサービス拠点20カ所の設置を目指す。さらに来年末までに50カ所、既存のレンタカーサービス拠点と合わせて100カ所へと拡大する計画だ。
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