ニュース 政治 作成日:2014年6月25日_記事番号:T00051125
ヒラリー・クリントン前米国務長官はこのほど、有力週刊誌『商業周刊』の単独インタビューに応え、「中国に過度に依存すれば台湾は弱体化する」と語り、中国との経済的結び付きを際限なく拡大することへの懸念を示した。ヒラリー氏が台湾の雑誌社のインタビューに応えるのは初めて。25日付自由時報が報じた。
ヒラリー氏はロシアのエネルギー供給に依存し、政治面で一定の制約を受けるウクライナを例に挙げ、台湾は中国への経済的依存の程度を決め、境界を超えないようにしなければならないと警告。中国との関係を強化することには理解を示したものの、中国への開放が10年後どのような意味を持つか熟考すべきだと語った。
交渉が中断している中台サービス貿易協定については、中国に進出して、誰が利益を得るか冷静に考えるべきと指摘。台湾は中国との提携の中でバランスを取りたいと考えているのであろうが、中国からの要求は増えるばかりになるため困難との見方を示した。その上で、中国との経済関係強化は、長期的に本当に台湾の利益となるのか、メディア、政府は一歩引いて考える必要があると述べた。
米台関係については、台湾の自主性が脅かされることも、中国との不公平な競争にさらされるのも望んでおらず、外交における台湾の優先順位は高いと強調。台湾は米国にとって重要な存在であり、中国は米国による台湾への武器供与に反対しているが、台湾住民と政府が自己防衛する権利を米国は支持すると語った。
ヒラリー氏は次期米大統領選挙で、米民主党の候補者になることが有力視されている。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722