ニュース 社会 作成日:2014年6月26日_記事番号:T00051151
教育部が高等教育に投入する予算を年々削減していることから台湾の大学はいずれも厳しい財政状況に置かれている。こうした中、各校は、オリジナル商品の販売やレストランの運営など、学術的な競争力を強化するための財源確保に向けたさまざまな自助努力を続けており、中には年間売り上げ1億台湾元を超えるヒット商品も生まれている。
大学に支給される政府予算の削減は深刻で、「台清交成」と呼ばれる有名国立大学、▽台湾大学▽清華大学▽交通大学▽成功大学──ではこの3年間で平均25%もの予算減となっている。こうした現状に清華大学の李敏主任秘書は「多くの中長期計画が中断することになった」と嘆く。
しかし嘆いてばかりいても予算が増えるわけではなく、各校とも自ら財源確保に動くほかないとの結論に至ったようだ。
少しでも収入を増やそうとする大学がまず思いつくのはオリジナル商品の販売で、多くの大学が記念グッズや自校の特色を生かした独自商品を開発している。
特に農学部を開設し、実習農場を保有する東海大学が開発した牛乳「東海大学牧場鮮乳」は毎月1,000万元を超える売り上げを誇っている。
清華大学でも同校オリジナルグッズの販売サイト「清華酷楽網」を開設し、大学名やロゴの入ったマグカップやバッグ、帽子、文具など多彩な商品を販売。特に今年2月に発売したフード付きトレーナー(780元)は1カ月に400着が売れているそうだ。
また蘭(ラン)のバイオテクノロジー研究を行っている成功大学では、蘭を使った香水やケーキ、酒、リップクリームなどを開発した他、蘭の胚細胞を抽出する技術で特許を取得し、民間企業と共同で商品化に成功している。
さらに台湾大学では、記念グッズの開発ライセンスを授権して多額の権利金収入を得ている他、日本統治時代に教員用に建てられた家屋で日本食レストラン「青田七六」を経営するなど、不動産の有効活用にも抜かりがない。
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