ニュース 社会 作成日:2014年7月1日_記事番号:T00051244
アジアを中心に世界中で大ヒットとなった韓流ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』で主演を務めた女優、イ・ヨンエさんが、韓国を旅行していた台湾人妊婦が不注意で転倒したことから現地で生まれてしまった早産児の医療費として約300万台湾元を寄付していたことが明らかとなり、台湾のネットユーザーなどから「韓国人のイメージが変わった」などと称賛の声が上がっている。
蔡さん(右)の見舞いに訪れたイさん(左)。以前にもフォトエッセイの印税を貧しい人たちに寄付している(30日=中央社)
今年2月、妊娠7カ月だった蔡綺蓁さん(28)は、夫とともに3泊4日の韓国旅行へ出掛けた際、ホテルの浴室で誤って転倒。その結果、予定よりずいぶん早く現地の病院で出産することとなった。生まれてきた女の子、可莉ちゃんは当時、1,000キログラムしかなかった上、胆道(たんどう)閉鎖症を患っていたため2度の手術が必要となり、その医療費は400万元に膨れ上がった。
しかも台湾の保険制度では海外で生まれた子供は台湾籍を持たないため保険が適用されず、外交部に建て替えを依頼したものの拒絶され、夫婦は途方に暮れてしまった。
そこで夫婦は、仏教系慈善団体の「慈済」韓国支部に協力を要請したところ、韓国人メンバーの朴東燮(パク・トンソプ)さん(52)とその台湾人妻、厳淑齢さん(50)が支援に立ち上がり、現地で募金活動を展開した。
しかし、募金額は70万〜80万元程度しか集まらず、困った朴さんはかつてイベントで中国語通訳を務めたことのある、イ・ヨンエさんのことを思い出した。さっそくイさんに事情を説明したところ、彼女はすぐに不足していた費用の全額寄付を申し出た。
当初、寄付の条件として「自分の名前を出さないこと」を要求したイさんだったが、「社会に良い影響を与える」と説得する朴さんの言葉に納得し、このほど可莉ちゃんの病室を訪れて母子と対面した。
それまで多額の寄付をしてくれた相手が誰か知らなかった母親の蔡さんは相手が大スターだったと知ってびっくり。涙を流して感謝を示した。
『チャングムの誓い』は台湾でも11年で14回もの再放送を重ねる根強い人気を誇る。今回の寄付についてイさんは「台湾の人たちに少しでもお返しができたらと思った」と語っており、その誠実で謙虚な姿勢に台湾では今後ますます人気が高まりそうだ。
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