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「猫村」でマラソン大会、コース変更求める声も


ニュース 社会 作成日:2014年7月3日_記事番号:T00051300

「猫村」でマラソン大会、コース変更求める声も

 300匹以上の野良ネコが集まり「猫村」として知られる新北市瑞芳区侯ドウ里(ドウは石へんに同)で、9月にマラソン大会が開かれることになった。しかし、そのコースがネコの生息エリアと重なっていることに対しネコ愛好家から、「大勢のランナーが押し寄せるとネコたちが驚いて逃げ出し、近くを走る鉄道にひかれる可能性もある」などとしてコースの変更を求める声が上がり、インターネット上で1万人以上の賛同の声を集めている。

 今回行われるイベント、「侯ドウ鉄道懐旧マラソン」は、台湾鉄路(台鉄)瑞芳駅〜侯ドウ駅沿線のレトロな風景を楽しむことをテーマとしたもので、昨年も2,000人以上を集めて開催された。今年は9.5キロメートルと21キロのコースが用意され、9月21日午前6時30分スタート予定だ。

 しかし、長期にわたり侯ドウ里でネコの世話を続けているボランティアの1人は「昨年の大会では、思ったよりもネコたちへの影響が大きく、みんなパニックに陥ったような表情をしていた」と指摘。「近くの線路には進入防止柵などはなく、恐慌を来たしたネコたちが誤って入り、列車と衝突する危険がある」とした上で、「われわれはマラソンイベントに反対しているわけではない。コースを変更してもらいたいだけだ」と主張している。

 こうした中、ネコ愛好家たちによりフェイスブック上に、同マラソン大会に反対するページが開設され、きょう(3日)午後3時時点で1万1,258人の賛同を集めている。

 また同ページの発起人は賛同者に対し、主催者にコース変更を迫る請願メールを送付したり、イベントの掲示板に抗議コメントを書き込むよう求めており、同掲示板には「侯ドウマラソン反対」や「ネコたちに静かな生活を」といったコメントが並んでいる。

 マラソン大会主催者、台湾鉄人運動協会(台湾トライアスロン協会)の李哲欽理事長は「そもそも計画しているコースは猫村を通らない」と説明し、「抗議の声は予想外だった」と強調したが、コースの変更については「慎重に検討する」と語った。

 これに対しネコ好きたちからは「主催者がコース変更をしなかった場合は大会当日、現地で抗議活動を行うことも辞さない」との声が上がっている。