耐腐食性樹脂メーカー、上緯企業（スワンコー）は６日、中国の風力発電設備最大手、金風グループおよび江蘇天徳新材料科技と合弁で同国・江蘇省に風力発電機のブレードに使用する樹脂材料生産を手掛ける新会社、「江蘇上緯」を設置すると表明した。計画は２段階に分けて進め、第１段階の投資額は１億3,750万人民元（約22億6,000万円）。生産能力は年間４万トンで、来年第２四半期の生産開始を予定。中国の風力発電機ブレード用樹脂市場で50%以上のシェア獲得を目指す。７日付工商時報が報じた。
上緯企業は現在、中国の風力発電機ブレードメーカー上位10社を顧客としており、同市場で20〜25%のシェアを占めている。なお金風グループの新疆金風科技は中国風力発電設備市場でシェア40%を占め、新設する合弁工場で生産するブレード用樹脂材料の全てが同社向けに供給されることになる。
上緯企業によると、江蘇上緯の初期払込済み資本金は5,500万人民元で、出資比率は上緯企業60%、金風集団27%、天徳新材料13%とする。計画の第２段階では生産能力を年間10万トンまで拡充する計画だ。
