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CPC五軽の稼働継続、「川下の需要次第」=董事長


ニュース 石油・化学 作成日:2014年7月9日_記事番号:T00051426

CPC五軽の稼働継続、「川下の需要次第」=董事長

 2015年末に閉鎖、移転を予定している台湾中油(CPC)の高雄製油所(高雄市楠梓区)のうち、中核を成す第5ナフサ分解プラント(通称五軽)については業界で存続を望む声が強く、台湾区石油化学同業公会(石化公会)や近隣の仁大工業区に入居する石化メーカーが共同での買い取りを提案するなど、さまざまな働き掛けが行われている。現時点で実現に向けた進展は見えない状況だが、林聖忠CPC董事長は「五軽の存続は川下の需要にかかっている」と、望みを捨てていない趣旨の発言を行った。9日付経済日報が報じた。

 しかし、高雄製油所から原料供給を受けるCPCとロイヤル・ダッチ・シェル・グループとの合弁会社、中殻潤滑油(CSLC)は9月のプラント閉鎖を既に決定しているほか、CPC幹部と石化公会が陳菊高雄市長と面会して五軽の存続を訴えたが、思うような成果は挙げられなかったとされる。

 なおCPCの張瑞宗副総経理によると、張家祝経済部長は五軽の存続構想について「地元住民および地元政府の支持を得ることが必須」との考えを示しており、存続の可能性はますます小さくなっているようだ。