ニュース 商業・サービス 作成日:2014年7月11日_記事番号:T00051496
「セブン−イレブンの日」の7月11日、5,000店目となるセブン−イレブンが高雄市内門区にオープンした。セブン−イレブンは1980年の1号店出店から、入れたてコーヒーや大型テレビ販売、電子マネー「icash」カードやマルチメディア端末「ibon」導入、ポイントシール配布など、次々と新アイデアに取り組んでブームを巻き起こし、着実に成長してきた。今やコンビニエンスストアの2店に1店を占め、ファストフード店、量販店まで脅かす「台湾小売店の巨人」となった。11日付自由時報などが報じた。
セブン−イレブンは台湾本土だけでなく金門、馬祖、澎湖、緑島といった離島にまで店舗網を広げ、今や消費者の生活と切っても切り離せない存在だ。2位以下の全家便利商店(ファミリーマート)は2,915店、萊爾富(ハイライフ)は1,300店、OK超商(OKマート)は880店で、上位4社の合計は1万95店。台湾の人口2,300万人から計算すると、コンビニ密度は2,300人に1店と世界で最も高いという。
異業種でも首位に
台湾でこれほどまでにコンビニが受け入れられているのは、セブン−イレブンを筆頭に各社が消費者の利便性と細かなニーズに応えるため、あらゆる工夫を続けてきたからだ。外食が多い台湾の食習慣に目を付け、3年前からイートインスペースを設置した大型店を増やし、喫茶店より手軽な価格の入れたてコーヒーや味にこだわったソフトクリーム、カットフルーツや弁当など調理済み食品の新商品を次々と投入し、消費者を飽きさせない。
中でもセブン−イレブンは、昨年の調理済み食品の売上高が300億台湾元(約1,000億円)に迫り、台湾マクドナルドを超えた。フルーツは2,000万個売れ、台湾最大の「フルーツ店」に浮上。入れたてコーヒー「シティカフェ」は昨年2億杯が売れ、今年の売上高は100億元の見通しで、台湾最大の「コーヒーチェーン店」となる勢いだ。
セブン−イレブンは商品の多様化を進めるだけでなく、食品や日用品などを量販店並みの低価格で店舗やインターネット通販、「セブンネット」で販売しており、家楽福(カルフール)、大潤発(RTマート)、愛買(aマート)など量販店の客まで奪っている。
セブン−イレブンを展開する統一超商(プレジデント・チェーンストア)の羅智先(アレックス・ルオ)董事長は先日、台湾には大小さまざまな小売店が10万店以上あり、「コンビニには依然大きな成長余地が残されている」と、さらなる業績成長に意欲を見せた。
上半期売上高、初の1千億元超え
統一超商の上半期の連結売上高は前年同期比3.59%増の1,014億4,000万元で、初めて1,000億元を突破した。6月連結売上高は前年同月比4.29%増の173億7,000万元。
統一超商は、巣ごもり消費が続いており、名産、特産品をお取り寄せするカタログ販売や、セブン-イレブンのマスコットキャラクター、「OPEN小将(オープンちゃん)」ブランドの鴻海精密工業製大型テレビなどが好調で、予約販売は全体で前年同月比5割伸びたと指摘。猛暑でドリンクや氷菓の売れ行きも倍増したと説明した。
投資事業では、フィリピンのセブン-イレブンが1,120店に達し、業績が2割成長した他、上海の統一星巴克(プレジデント・スターバックスコーヒー)は500店に達し、業績は39%拡大した。
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