ニュース 運輸 作成日:2014年7月14日_記事番号:T00051524
桃園~上海浦東線の航空運賃が値下がりを続けている。人気路線で夏期休暇の繁忙期に当たる7月にもかかわらず、便数限定などの格安チケット(往復、税別)は6,000台湾元(約2万円)前後とかつての1万元から大幅に値下がりしている。昨年12月に中国の上海吉祥航空と格安航空会社(LCC)の春秋航空が相次いで参入した他、台湾3社が14便増便したことで競争が激化したもようだ。14日付工商時報が報じた。
昨年10月、交通部民用航空局(民航局)が同路線の航空便増便枠の割り当てを決定、これを受けて中華航空(チャイナ・エアライン)と長栄航空(エバー航空)は週5便、復興航空(トランスアジア・エアウェイズ)は週4便増便し、現在では3社合計週35便に拡大した。同紙によると、7月の格安チケットは、▽中華航空、6,188元▽エバー航空、6,180元▽復興航空、5,826元──からだ。
一方、中国の航空会社は、LCCの春秋航空が週5便(月・火・木・金・日曜)で参入。片道200人民元(約3,300円、税別)からの低価格を打ち出したことが契機となり、中台の一般航空会社に価格競争をもたらした。
また、航空会社の機材大型化も同路線の価格低下要因だ。台北松山〜虹橋を含め台湾北部から上海への就航本数が最も多い中国東方航空(チャイナ・イースタン・エアラインズ)の台湾子会社主管は、台湾人は中小型機を好まず、特にビジネスクラス以上を利用する乗客にその傾向が強いことが分かったと説明。台湾の中華航空やエバー航空はボーイング社のジャンボジェットを同路線に投入していることもあり、桃園~浦東線および松山~虹橋線にエアバス社のシャンボジェットA330を導入したと語った。
中国国際航空(エアチャイナ)も同様で、桃園~浦東線で今月からエアバス社のA330-300に変更する。座席数は308席とかつての253席から55席増える。5,867元からの格安チケットを販売しており、他社のさらなる値下げを誘発しそうだ。
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