電子業界では景気回復で工場がフル稼働状態となる企業が相次ぎ、６月から従業員の求人が増加している。しかし、基本給に残業代、ボーナスを含めた実質賃金で５万台湾元（約17万円）以上を提示しても応募者がいない状況となっている。15日付中国時報が伝えた。
求人求職情報サイト大手、「1111人力銀行」の統計によると、ＩＴ業界求人は４万4,000件で、前年同期を約14％上回っているが、企業からは人材が確保できないとの声が上がっている。
その理由として人材側からは、「経験に対する要求が高い」（34.67％）、「専門的ハードルが高い」（29.95％）という回答と並び、「労働時間が長く、シフト勤務が必要だから」（22.17％）との回答も多かった。
分析によれば、電子業界の作業員は労働時間が長い上、作業が単調なことが敬遠されており、求職者は賃金は多少下がるが観光業界や飲食サービス業界に流れているという。
