ニュース 電子 作成日:2014年7月16日_記事番号:T00051579
台湾液晶パネルメーカーの、超高解像度4K2Kパネル市場での優位が早くも終わりを迎えた。市場調査会社、ウィッツビュー・テクノロジーによると、台湾勢の同市場シェアは昨年の76%から今年第2四半期は43%に急降下。韓国メーカー(49%)に逆転された。韓国勢は製品戦略が奏功し、中国6大テレビブランドのサプライヤー入りを果たして着実にシェアを伸ばしている。16日付工商時報などが報じた。
昨年の4Kパネル市場規模は310万枚で、このうち群創光電(イノラックス)が200万枚、友達光電(AUO)が40万枚を占め、台湾勢は初期段階の先行メリットを享受した。一方、サムスン電子の昨年出荷枚数は20万枚、LGディスプレイ(LGD)は10万枚で、2社を合計しても市場全体の約10%にとどまっていた。
しかし、今年は韓国勢が本格的に競争に加わった。韓国勢のシェアは第1四半期に35%、第2四半期に49%へと急上昇し、四半期ベースで初めて首位に立った。
市場全体の4Kパネル出荷枚数は、今年第1四半期が180万枚、第2四半期が447万枚で急拡大している。4Kパネルの市場浸透率は第1四半期3.2%、第2四半期7.2%で、上半期通期では5.3%となった。
省電力・低価格が奏功
ウイッツビューの陳建安資深研究経理は、4Kテレビが人気となる中、韓国勢は55インチ以上の大型ハイエンド製品の開発に注力すると同時に、40、42、48、49インチなど50インチ以下の量産も進めた。また、市場の消費傾向に応じて、従来のRGB(赤、緑、青)画素にW(白)を加えたRGBWパネルを打ち出し、3D(3次元)機能を削って省電力と低価格をアピールする製品戦略が奏功していると説明した。
イノラックスとAUOは4月、韓国勢の攻勢の前に4Kパネルの今年の出荷目標を800万枚、450万枚へと、従来から約3割の下方修正を行った。ただアナリストは、4Kパネルは今後も需給逼迫(ひっぱく)が続き、中国の国慶節(建国記念日、10月1日)連休に向けた調達需要もあるため、イノラックスとAUOにとって引き続き業績向上の原動力だと指摘した。
【表】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722