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南港タイヤ幹部に巨額リベート、自宅から現金


ニュース 社会 作成日:2014年7月17日_記事番号:T00051587

南港タイヤ幹部に巨額リベート、自宅から現金

 タイヤ大手の南港輪胎(南港タイヤ)はこのほど、資材部協理の陳啓清容疑者(64)が天然ゴムの調達先から17年間にわたり総額15億台湾元(約50億円)以上のリベートを受け取っていたことが明らかになり、刑事告訴を受けた台北地方法院検察署は16日、陳容疑者を背任などの疑いで逮捕した。17日付蘋果日報などが伝えた。


原料調達価格が同業他社より高かったことから、江董事長(中)が財務調査を行いリベートの実態を発見した(17日=中央社)

 検察が陳容疑者の自宅を捜索したところ、靴箱などから2億5,000万元の現金が発見された。陳容疑者は逃亡を企てようとしていたとみられる。検察は資金洗浄(マネーロンダリング)を助けた疑いで、陳容疑者の妻からも事情を聴いた。

 南港タイヤの江慶興董事長は17日、「都合の悪いことを隠すことはない。会社に損害を与えた人物や企業には司法手続きで賠償を求める」と述べた。

 同社の広報担当者は「今回の事件は内部告発によるもので、董事会は問題の幹部社員(陳容疑者)の解雇を決めた」と説明した。