ドライフィルムフォトレジスト世界最大手、長興材料工業（エターナル・マテリアルズ）の高国倫董事長は、中台、日本、東南アジア諸国連合（ASEAN）などのニッチ市場開拓に今後３～５年で78億台湾元（約260億円）を投じると述べた。欧米や日本の企業と戦略提携を結び、毎年２桁成長を見込む。17日付工商時報が報じた。
長興材料は16日、長興化工から社名変更した（16日＝中央社）
高董事長は、世界の生産活動の50%がアジアに集中していると指摘。同社は設立50年でアジア最大の樹脂メーカーに成長しており、次の50年は製品の範囲を化学以外にも拡大すると述べた。
同社の売上高は、▽合成樹脂事業、56％▽電子化学材料事業、26％▽特殊化学品事業、24％──。市場別では▽中国、60%▽台湾、15%▽日本・ASEAN、計25%──。今後、日本・ASEANを30%まで引き上げる目標だ。
同社の上半期連結売上高は192億7,000万元で前年同期比8.06%増だった。アナリストは、３～５年後には通年500億元に達すると予測した。
