ニュース 社会 作成日:2014年7月21日_記事番号:T00051640
台湾において死亡率が最も高いがんとなっている肺がんについて、国家衛生研究院(NHRI)および病院からなる研究チームがこのほど発表した最新の分析結果によると、1日に3回の調理を48年間続けた場合、肺がんにかかるリスクが1日に2回調理した場合に比べ1.78倍高まることが明らかとなった。
NHRI群体健康科学研究所の熊昭所長によると、肺がん罹患(りかん)の最大の要因は喫煙だが、アジアでは非喫煙者の肺がん患者比率が欧米に比べ明らかに高いそうで、台湾の統計でも女性肺がん患者のうち90%が非喫煙者となっている。
NHRIは女性の肺がん罹患リスクを高める4大要因について、▽肺結核の病歴がある▽親族に肺がん罹患者がいる▽受動喫煙▽調理の際の煙──を挙げている。
ただ、研究の結果、調理の際に出る煙に長期間さらされた場合、肺がん罹患リスクが高まるという結果が明らかとなったものの、排煙装置を取り付ければそのリスクは43%軽減できるそうで、実際には「肺結核の病歴がある」(罹患リスクは一般人の2.9倍)、「親族に肺がん罹患者がいる」(2.6倍)の方がリスクは高いそうだ。
一方で肺がん研究の権威、楊泮池・台湾大学学長は、「喫煙しない女性が肺がんにかかる原因は、家族の病歴に関連があるという以外はっきりとしていない」と指摘。このため、親族に肺がん罹患者がいる市民が40歳を超えた場合、低線量CTスキャンによる肺がん検診を受けることを推奨し、政府に検診費用を補助するよう提言している。
なお肺がんの腫瘍が1センチメートル以下の状態で早期発見できれば治癒率は97%に達するそうだ。
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