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台湾PCB業界、6年後の「1兆元産業化」目指す【図】


ニュース 電子 作成日:2014年7月24日_記事番号:T00051713

台湾PCB業界、6年後の「1兆元産業化」目指す【図】

 プリント基板(PCB)の業界団体、台湾電路板協会(TPCA)は22日に記者会見を行い、これまで半年にわたり調査を進め、同産業が抱える課題について研究した「台湾PCB産業白書」を発表した。TPCAは、設備、材料産業を合わせた同業界の2014年生産額は8,000億台湾元(約2兆7,000億円)に達すると予測されるが、今後、製品構造の見直し、生産のスマート化・グリーン化、サプライチェーンの統合などにより産業のアップグレードを図り、20年には生産額を1兆1,500億元(世界シェア37%)まで成長させたいとの目標を示した。23日付蘋果日報が報じた。

 呉永輝TPCA理事長は記者会見で、台湾のPCB産業は過去5年、生産額、生産量とも世界一の地位を維持してきたが、近年では台湾域内・海外における生産に環境への影響を考慮した制限の強化、労働力不足、日中韓メーカーとの競争激化といった問題に直面していると指摘。このため現在の優位を生かしていかに競争力を高めるかが台湾メーカーの共通課題となっており、TPCAは業界から600人余りを動員し、全面的な産業戦略についての研究を進めてきた。

 具体的な方針としては、▽新興デバイスへの応用プラットフォーム構築▽グリーン製造競争力の向上▽人材のグローバル化加速▽製造設備のスマート化、台湾域内生産化──など6大目標が定められた。