ニュース 社会 作成日:2014年7月28日_記事番号:T00051753
 内政部が26日に発表した人口統計によると、台湾における今年6月末時点の女性人口は1,170万6,558人で、男性人口を約2万1,000人上回った。また、特に都市部で女性の人口比率が高いことが分かり、ここ10年で2倍に上昇した40歳前後の女性の未婚率がますます高くなりそうだ。
台湾では従来、男尊女卑の考え方に基づく女児の人工中絶が多かったこと、および1949年に国民党政府と共に大量の兵士が台湾へと移ったことが要因となり、他の国に比べ、男性の人口比率が高い状況が続いてきた。
しかし昨年11月、内政部の統計で調査開始以来初めて女性人口が男性人口を逆転。今回の統計で、女性の人口比率が引き続き拡大していることが判明した。
なお女性人口を100として男性人口の比率を示す人口の男女比を県市別にみると、数値が100を下回った、すなわち女性人口が多いのは▽台北市、92.23▽嘉義市、95.71▽新北市、97.06▽新竹市、98.05▽台中市、98.26▽高雄市、99.26──の6市で、この中に直轄市4市が含まれることから「都市部ほど女性の人口比率が高い」という状況が浮き彫りとなった。
これについて内政部の陳純敬・政務次長は、▽女性の寿命が長いこと▽1949年に移住した元兵士が高齢化し、死亡者が増えていること▽台湾人男性と外国人女性との結婚増加──などが要因と説明。また、台湾大学社会工作学系の林万億教授は、都市部ではサービス業が主要産業となることから女性の人口比率が特に高くなっていると指摘した。
この他、林教授は、女性の学歴が高くなればなるほど、結婚相手に求める社会的地位も高くなるが、男性の人口比率が低くなれば適当な相手を見つけるのはより困難になると指摘。実際、台北市でサービス業に従事するある未婚女性は、「年上で社会的地位のある相手と結婚したい」としつつも、「職場での地位が上がるにつれ、自分より優れた男性が見つけにくくなっている」と語っている。
なお台湾では男性が結婚できない場合、近隣諸国に相手を求めることが多いが、女性の場合は適当な相手がいないからといって国際結婚するという例は多くないらしく、今後も未婚女性は増えそうだ。
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