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台北MRTのホームドア、転落事故上位駅が後回しに


ニュース 運輸 作成日:2014年7月28日_記事番号:T00051764

台北MRTのホームドア、転落事故上位駅が後回しに

 台北都市交通システム(MRT)では、109駅のホーム全てに転落防止用ホームドアを設置するとの計画を基に、淡水線、板南線、中和線など初期に開通した路線の58駅で追加工事を進めているが、設置数は2006年の着工から8年間で9駅にとどまっている上、転落事故件数が多い駅への設置が後回しとなっている実態が判明し、同市の市議会議員から「台北大衆捷運(TRTC)は人命を軽視している」と非難の声が上がっている。26日付聯合報などが報じた。

 呉思瑤・台北市議(民進党、士林・北投地区)によると、自殺目的や体調不良などによるホームからの転落は、8年間で187件発生している。しかし件数の多い▽新店区公所駅(新店線)、11件▽府中駅(板南線)、8件▽七張駅(同)、6件▽石牌駅(淡水線)、6件▽双連駅(同)、6件──には計画最終年度の18年までホームドアが設置されないと指摘した。

 これに対して胡宗礼・TRTC駅務処副処長は、利用客が多くホームが混雑し、周辺で大型イベントが頻繁に開催される駅や転落事故が多い駅へ優先的に設置を行うと表明した。