ニュース

記事番号:T00051861
2014年7月31日15:30

 米フォード・モーターは30日、台湾にアジア太平洋地域向け部品の開発センターを設置すると発表した。自動車大手による部品開発センター設置はトヨタ自動車に次いで2社目で、台湾の自動車部品産業の実力が認められた。関連産業に毎年100億台湾元(約340億円)規模の商機をもたらす見通しだ。31日付工商時報などが報じた。


福特六和は30日、VMC設立と同時に、米国に続いて海外で初めて導入したメンテナンスサービス「クオリティケア」の台湾13周年を発表した(福特六和リリースより)

 フォードは純正部品の開発、メーカーオプション装着を行う特別仕様車センター(VMC)を設立するに当たり、アジア太平洋11都市の中から台湾を選んだ。初期投資額は30億元。

 フォード車を生産・販売する福特六和汽車の范炘(トーマス・ファン)総裁は、人材レベルと、部品サプライチェーンが充実していることが決め手になったと説明した。程春午・顧客サービス処副総経理は、台湾の自動車部品メーカーは高品質、安定した納期、早急な対応に加え、アフターマーケット向けの少量多種生産に応えられ、デザイン力や電子システムとの統合力もあると説明した。

 程副総経理は、福特六和の桃園県中レキ市(レキは土へんに歴)工場内の研究開発(R&D)センターに世界各地から既に30人以上を集めたと述べた。今後は現地の協力部品メーカーを20社以上に倍増させ、次世代車種の部品の設計と開発を進め、台湾を含むアジア太平洋市場だけでなく、できればその他の地域にも供給したいと語った。中国、タイ、豪州などをターゲットに定め、初年度売上目標は2億5,000万元とし、3年以内に10億元を狙う。

 李建偉・部品業務部経理は、台湾全体の部品年産額は300億元で台湾域内向け、輸出向けが半々と現状を説明しつつ、今後3~5年でフォードが少なくとも1割のシェアを獲得したいと語った。

 なお、フォード車の今年7月20日までの台湾市場での販売台数は1万2,973台で、前年同期比11.4%増加した。市場シェアは5.6%。

トヨタ最大の部品サプライヤー

 トヨタの台湾総代理店、和泰汽車傘下の車美仕(カーマックス)は、トヨタのアジア太平洋地域向け最大の部品サプライヤーだ。もともとトヨタの純正部品メーカーで、トヨタが2012年、子会社を通じて33.4%を出資した。台湾から中東市場に輸出するカローラアルティスの部品はカーマックスが供給している。

 カーマックスは02年設立で、部品販売の売上高と市場シェアで台湾首位をキープ。昨年の売上高は前年比15%増の41億5,000万元だった。今年上半期は22億元で、通年目標50億元の達成が見込まれる。

【表】 

ニュース記事検索