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高雄爆発事故、企業の義援金7億元突破


ニュース 社会 作成日:2014年8月4日_記事番号:T00051895

高雄爆発事故、企業の義援金7億元突破

 31日深夜から1日にかけて高雄市中心部で発生した大規模な化学物質の爆発事故を受け、企業から同市への義援金の申し出が相次ぎ、その額は既に合計7億台湾元を突破。さらに救援物資を含めれば8億元を超え、しかも現在もその額は増え続けている。


プロ野球界では3日、中信兄弟エレファンツと統一セブン-イレブン・ライオンズの選手たちが試合前にスタジオで募金を呼び掛けた(中央社)

 企業による義援金の申し出は事故当日の1日から始まり、高雄市を拠点とする鉄鋼大手、義聯集団(Eユナイテッド・グループ)がいち早く6,000万元の提供を表明した他、▽長栄集団(エバーグリーン・グループ)、3,000万元▽台塑集団(台湾プラスチックグループ)、2,000万元▽遠東集団(ファーイースタン・グループ)、現金1,000万元と同等の救援物資▽鴻海科技集団(フォックスコン)、現金1,000万元とモバイルバッテリー5,000個──といった各業界を代表する大手グループが巨額の寄付、救援物資提供を表明した。

 さらに自動車大手の裕隆集団も1,000万元を寄付するとともに被災地住民の緊急支援サービスを提供すると表明。食品業界では統一企業(ユニプレジデント)、頂新集団がそれぞれ1,000万元を寄付。頂新傘下の味全食品工業はミネラルウォーター1,000箱、即席麺300箱を被災地に届けた。

 またセブン−イレブン、ファミリーマート、家楽福(カルフール)などコンビニ、量販店大手は被災地に近い店舗を救援物資供給センターとし、被災者に水、食料などを提供している。

 この他、人気バンドの五月天(メイデイ)、歌手の蔡依林(ジョリン・ツァイ)や周杰倫(ジェイ・チョウ)、モデルの林志玲(リン・チーリン)など多くの芸能人が寄付を表明。その額は合計3,200万元以上に上っている。

 死者28人、重軽傷者305人の大惨事となった同事故に台湾全土が哀悼の意を示し、団結して支援を行っている。この力を得て1日も早く元通りの生活を取り戻してほしいものだ。

 なお日本でも高雄市と海外友好交流都市の関係にある東京都八王子市が市内各地に募金箱を設置し、義援金を募っている他、交流協会も小林史明・衆議院議員(自民党)の協力の下、義援金の募金窓口を設置する計画を進めている。