２日付蘋果日報が電子デバイスの修理を手掛けるiFixitの分解レポートを基に報じたところによると、メモリー設計の鈺創科技（イートロン・テクノロジー）はこのほど、ソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）大手、フェイスブック（ＦＢ）傘下でバーチャルリアリティ（ＶＲ）に特化したヘッドマウントディスプレイ（ＨＭＤ）の開発を手掛けるオキュラスＶＲのサプライチェーン入りを果たしたもようだ。
オキュラスＶＲが先ごろ出荷を開始したＨＭＤ「オキュラス・リフト」の開発キット「Development Kit 2」をiFixitが分解したところ、ウェブカメラ用コントローラーチップにイートロンの「eSP570」が採用されていることが判明した。
なおイートロンの呉炳松ＳｉＰ（システム・イン・パッケージ）事業センター総経理は、「当社の３Ｄ（３次元）関連分野における展開は既に４年に及んでいる」と強調。今年の台北国際電脳展（台北国際コンピューター見本市、コンピューテックス）における「ベストチョイス・アワード」で金賞を受賞し、既に量産を開始している３Ｄ深度センサーチップ「eSP870」は今年、出荷量が倍増する見通しで、今後の成長のけん引役となると語った。
