ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

高雄爆発事故、消防隊員2人が行方不明に


ニュース 社会 作成日:2014年8月5日_記事番号:T00051926

高雄爆発事故、消防隊員2人が行方不明に

 31日深夜から1日にかけて高雄市中心部で発生した大規模な爆発事故では、これまでに28人の死者が確認されているが、この中に4人の消防隊員も含まれる他、2人の隊員が行方不明となっており、同僚が台湾全土から事故現場に駆け付け、「英雄」を家族のもとへ返そうと全力を挙げている。


方不明者2人の家族らは事故現場を訪れ、涙ながらに帰りを呼び掛けた(4日=中央社)

 任務遂行中に亡くなった消防隊員のうち、高雄市消防局苓雅分隊の黄国棟小隊長(46)と成功分隊の王中隊員(50)の2人は、偶然にも17年前の1997年に同市鎮興橋付近で発生した液化天然ガス(LNG)の爆発事故で任務に就いていた。

 特に黄小隊長は今回の爆発が発生する前、から「鎮興橋の時と同じ臭いがする。とても危険だ」と同僚に予感めいた言葉を告げ、即座に部下2人を伴って現場に駆け付けた。

 その際、部下から「怖くないですか」と聞かれた黄小隊長は「何が怖いものか。死ぬ時は死ぬさ」と答えたという。しかしその直後「爆発するぞ」という言葉を発すると、すぐに部下を退避させ、自分は他の分隊の隊員を避難させるため危険エリアに残った。

 部下が安全地帯に退避した直後に爆発が発生。吹き飛ばされた石が黄小隊長の頭部を直撃し、不幸にも帰らぬ人となった。

 彼は新人時代の97年の事故で先輩隊員に命を救われたそうで、その後、任務中に部下が負傷しないよう細心の注意を払っていたという。今回の事故でも自分の命を犠牲にして部下の命を救った。

 なお、行方不明のままとなっている消防局の林基沢主任秘書(62)と瑞隆分隊の劉耀文小隊長(50)については、台湾全土から消防隊員や軍の兵士が駆け付け、4日には総勢386人が捜索に当たった。

 爆発時の燃焼温度は1,000度にも達するため、2人の遺体は既に灰となってしまったとの見方も出ている上、人命救助のタイムリミットとされる72時間を超えた現在、捜査体制の縮小も検討されているようだが、高雄市消防局の伍光彦副局長は「自分の兄弟を探すのに人出を惜しむことなどあり得ない」と強調。陳菊市長も引き続き捜査に全力を挙げると表明した。

 なお2人の家族とともに事故現場を訪れた陳虹龍・消防局長は、爆風でできたがれきの山に向かい「君たちの任務は終わった。早く出てきて家族に姿を見せなさい」と呼び掛けた。