ニュース 社会 作成日:2014年8月7日_記事番号:T00051975
5年前の2009年8月8日、台風8号(アジア名・モーラコット)の来襲により発生した土砂災害により埋没し、住民のほとんどが命を落とした高雄市甲仙区小林里(当時・高雄県甲仙郷小林村)では、生き残った村民や遺族たちが自らの力でふるさとと家族を失った悲しみから立ち直ろうと2011年に舞踏チームを結成。台湾各地で公演を行っている他、今年は東日本大震災で被災した岩手県でもボランディア公演を行った。
原住民が多く暮らしていた旧小林村は、09年の土砂災害で全域が土砂の下に埋まったことから500人近い村民が犠牲となり、生き残ったのはわずか50人ほどだった。
災害発生当時、台北で働いていた小林村出身の男性、王民亮さんは、翌日の新聞を見て自分のふるさとが消滅したことを知り、「家族もいなくなったのに苦労して金を稼いでも意味はない」と考えて村に戻ることを決意した。
ただ、村に戻った王さんは、多くの村民が小林村のために何かしたいと考えているが、その方法がないということに気が付いた。そこで彼は原住民文化を基にした舞踏団「大満舞団」を結成し、村民たちとかつてのような明るいふるさとを取り戻そうと考えた。
結成当初は毎週の決まった練習もままならなかったが、踊りに熱中するうちに悲しみが癒えていき、笑うことができるようになると分かった団員たちは、徐々に時間を惜しんで練習に参加するようになった。
最年長団員の羅潘春美さん(66)は災害で38年連れ添った夫を失くした後、睡眠薬なしでは眠れなくなってしまったが、舞踊団に参加することで団員が家族のような存在になり、心の傷が癒やされたという。
その後、王さんは演出方法を何度も見直した他、オリジナル曲「小林之歌」も作成。台湾各地を巡回して周り、知名度を上げていった。さらに今年7月18日にはこれまでの公演でためた100万台湾元を使って岩手県山田町で被災者を前に踊りを披露した。
なお被災後、自助組織を立ち上げ、約2年で村の再建を軌道に乗せた旧小林村の村民たちは、先ごろ高雄市で発生した爆発事故の被害者や遺族に対し、これまでの経験を伝えたいと語っている。
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