液晶パネル大手、群創光電（イノラックス）がこの８月、エンジニアや主任など中堅クラスの従業員約１万6,000人を対象に、業績に応じて最高で１〜２割の昇給を行ったことが分かった。また、近くエンジニア1,000人と生産ラインの作業員2,000人の人材募集を行う。11日付経済日報が報じた。
これについて証券会社は、同社は今年第２四半期に、9.1インチ以上の大型パネル市場の出荷シェアで、サムスン電子を抜いてＬＧディスプレイ（ＬＧＤ）に次ぐ世界２位となっており、給与水準の引き上げと人材規模の拡大は首位に立つ目標に基づいたものと分析した。
同社は今年５月にも生産ラインの作業員約２万人を対象に、基本給を２万4,800台湾元から２万6,000元（約８万9,000円）へと約4.8％引き上げている。
同社の７月連結売上高は前月比0.3％減の364億3,100万元だった。大型液晶パネルの出荷枚数は前月比6.8％減の1,148万枚。中小型パネルは前月比1.1％増の2,836万枚だった。８月は中国市場で国慶節（建国記念日、10月１日）連休向けの調達が始まることを受けて、小幅な出荷の伸びが期待できる。
