ニュース 社会 作成日:2014年8月13日_記事番号:T00052085
台北市が5億台湾元以上の経費を投じ、2008年から進めている街路灯の発光ダイオード(LED)光源への交換計画について、市民から「交換前に比べて街灯間の暗がりが増えた」との声が相次いでおり、夜間の安全に懸念が生じている。
LED電球は輝度が高い上に省エネにつながるなどとして政府が大々的に採用を推進しており、台北市でも6年前、市内にある水銀灯、約7万本を今年末までに全てLED街灯に交換する計画を打ち出した。
しかし、交換が進むうちに市民から「明るいには明るいが、光の届く範囲が狭い」という訴えが相次ぐようになった。
戴錫欽市議(国民党)は、従来の水銀灯は、直径25メートルの広い範囲を照らすことができるが、LED街灯は平均して直径12メートル程度と、わずか半分程度しか照らし出すことができないと指摘。北投区明徳路にある約100メートルの路地ではかつて、4本の水銀灯で路地全体を明るく照らしていたのが、LED街灯に変わってからほぼ半分に光が届かなくなったと報告した。
これについて市の関連部署関係者は「水銀灯の光は拡散性が高いが、LED街灯の光は指向性が高いという性質を持つことが原因」と説明。指摘を受けた台北市公園処の張郁慧処長は、「街灯シェードの角度や街灯の設置間隔を調整することで照射範囲の不足を解決したい」との方針を示した。
それでもなお張処長は「LED街灯は水銀灯に比べ、省電力性能が高く、寿命も長い」とのメリットを強調したが、市民の安全最優先を前提として省エネやコスト削減を図ってもらいたいものだ。
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