ニュース 社会 作成日:2014年8月15日_記事番号:T00052140
馬英九政権の目玉政策として、今年から導入された「12年国民基本教育」をめぐり、朱立倫新北市長は14日、高級中学(高校)など後期中等教育(3年間)への進学時の「特色募集」と呼ばれる制度を来年から取りやめると表明した。15日付蘋果日報などが伝えた。

朱市長(右)の決定により、郝龍斌台北市長も入試制度に対する姿勢表明を迫られる見通しだ(14日=中央社)
12年国民基本教育では、後期中等教育で、定員を無試験入学(最低25%)と特色募集(最高75%)に振り分けている。このうち、特色募集は名門校の場合、筆記試験の成績に基づき、入学先を割り当てる制度となっている。
朱市長は今回、「12年国民基本教育は方向性を間違えている」と指摘。無試験入学と制度の一本化を図り、選考基準となる試験を毎年5月の基本学力テスト「国中教育会考」に統一する考えを示した。
ただ、朱市長の決断をめぐっては、2016年の総統選を意識した政治ショーではないかとのうがった見方も少なくない。そもそも、新北市には真の名門校と言えるのは板橋高中ぐらいで、名門校はほとんど隣接する台北市内に集中しているからだ。
いずれにせよ、台北市と新北市の入試制度が食い違う事態となれば、受験生の混乱は避けられない。
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