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LCY大幅赤字、高雄爆発事故の求償に懸念


ニュース 石油・化学 作成日:2014年8月15日_記事番号:T00052151

LCY大幅赤字、高雄爆発事故の求償に懸念

 石油化学大手、李長栄化学工業(LCYケミカル、栄化)は14日、第2四半期の純損失が76億1,600万台湾元(約260億円)、上半期の純損失は78億4,600万元で、1株当たり純損失(EPS)は9.2元になったと発表した。同社が64.87%を出資する太陽電池用ポリシリコン(多結晶シリコン)メーカー、福聚太陽能(台湾ポリシリコン、TPSi)の投資損失57億元が足を引っ張った。15日付経済日報などが報じた。


LCYは14日、TPSiの減損処理も発表し、キャッシュフローに影響しないと強調した(14日=中央社)

 LCYの上半期連結売上高は前年同期比4.4%減の241億5,500万元だった。

 LCYは、ポリプロピレン(PP)年産能力40万トンの大社工場が操業停止命令を受けたが、同社の生産拠点は大社工場の他、高雄、前鎮、林園、小港、新竹工場があり、投資先は台湾だけでなく、中国、米国、カタールなどに広がると指摘。工場や土地、製造設備は差し押さえされておらず、投資家に対し「倒産することはない」と呼び掛けた。

 LCYは高雄市中心部で起きた大規模爆発事故で、巨額の損害賠償を請求される可能性がある。米クラトンとの合弁計画は先日解消され、傘下の李長栄科技は同日、興櫃市場(未公開株取引市場)の取引を廃止した。