ニュース 電子 作成日:2014年8月15日_記事番号:T00052158
ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が、アップルからの中央処理装置(CPU)やスマートフォン、タブレットパソコン関連チップ受注を増やしていることで生産能力が逼迫(ひっぱく)し、アップル以外の顧客の生産スケジュールに影響を及ぼしている。15日付電子時報が報じた。
TSMCでは、アップルからの受注を獲得する以前は、受注量の落ち込む第1四半期に年次保守作業を行った後、第2四半期から受注が増え始め、第3四半期にピークを迎え、クリスマス向け出荷が終わる9月以降は再び受注が下降するという状況だった。
しかし今年上半期、同社はアップル以外の顧客に対し、下半期はアップル向けの受注で深刻な生産能力不足に陥る恐れがあるとして、発注を前倒しするよう推奨したものの、一部顧客は例年通り、下半期に入って発注を増やしており、今年は生産ラインのひっ迫が年末まで続く見通しとなっている。
これについてIC設計大手は、TSMCが来年も継続してアップルからの受注を獲得した場合、同社は顧客に対し、下半期の発注予定分を第2四半期、さらには第1四半期に前倒しするよう強く推奨するとみられると指摘。半導体業界のみならず、モバイルデバイスの川中、川下産業チェーンにも影響を及ぼす可能性が出ている。
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