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難病支援の氷水かぶり、台湾でもチャレンジの輪広がる


ニュース 社会 作成日:2014年8月19日_記事番号:T00052189

難病支援の氷水かぶり、台湾でもチャレンジの輪広がる

 最近、世界中のメディアで著名な経営者や芸能人、スポーツ選手などが「氷水をかぶった」とうニュースが相次いでいる。これは難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)支援を表明するためのパフォーマンスで、今月15日に米国で始まり、瞬く間に世界中に流行が拡散。ここ台湾にもブームが飛び火している。


鴻海精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長も19日、氷水かぶりを行い、次の挑戦者にソフトバンクの孫正義社長や、トップモデルの林志玲(リン・チーリン)を指名した(19日=中央社)

 このパフォーマンスは「アイス・バケツ・チャレンジ」と呼ばれ、ALSと診断された米国の元野球選手の呼び掛けがきっかけで数週間前に始まった。もともとはALS支援のための寄付(100米ドル)をするか、24時間以内に氷水をかぶるか選択を迫るという趣旨だったが、現在ではほとんどが氷水を浴びた上で寄付を行っているようだ。

 氷水かぶりの実行者は、別の3人を名指しし、「次はあなただ」と指名するのが通例となっているため、支援の輪はどんどん広まっている。これまでにマイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏やフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)、サッカーブラジル代表のネイマールなどが実行している。

 そして台湾でもこのほど、ある投資家がフェイスブック上に自身が氷水をかぶる動画をアップロードし、その中で次の挑戦者に台北市長選候補の連勝文氏と柯文哲氏を指名。これを受けて両氏はさっそく18日に実行し、それぞれ次のチャレンジャーを指名した。

 ちなみに連氏は、郝龍斌台北市長と朱立倫新北市長、呉思華教育部長を指名し、郝台北市長が同日のうちに市政府前で実行。すぐさま胡志強台中市長や17日に来台した映画監督、リュック・ベッソン氏らを指名した。

 一方の柯文哲氏は氷水をかぶった後、記者に対し「馬英九総統を指名してほしい?」と問いかけた後、「やめておこう」と述べ、映画監督の魏徳聖氏らの名を挙げた。

 長らく支持率の低迷が続き、最近めっきり影の薄い馬総統。もしかすると既にバケツに氷水を入れて指名を待ちわびているかもしれない。