ニュース 社会 作成日:2014年8月26日_記事番号:T00052322
日本統治時代の1931年に嘉義農林学校(現・国立嘉義大学)野球部が甲子園で準優勝を果たすまでのストーリーを描き大ブームを巻き起こした台湾映画『KANO』の馬志翔(マー・ジーシアン)監督や野球部員を演じた俳優たちが25日、同作品で監督を演じた永瀬正敏さんら日本人出演者とともに、甲子園球場で行われた全国高校野球選手権大会の決勝戦を観戦した。
アンコール上映のチケットは既に8万5,000枚が売れている(中央社)
永瀬さんは、「映画の撮影中はずっと『甲子園』と言い続けていたから、その甲子園で部員たちと再会できてついに夢がかなった気分だ」と語り、さらに同球場で『KANO』を上映してほしいとの希望を口にした。
また劇中でエースの「アキラ」こと呉明捷投手を演じ、現役の野球選手でもある曹佑寧さんは、甲子園を訪れることが子供のころからの夢だったそうで「嘉義農林が当時の決勝戦で味わった、5万人の歓声を実感することができた」と喜びを語った。
31年の決勝戦で初出場の嘉義農林は、強豪の中京商に挑み0対4で涙を飲んだ。そのためか、今回の決勝戦を見守った台湾人俳優たちは、大阪桐蔭に4対3で破れはしたものの、前評判は高くないながら決勝まで勝ち進み、最後まで勝負をあきらめなかった三重高校に共感を覚えたようだ。
なお『KANO』ブームが後押しする形で、甲子園を訪れる台湾人観光客が以前に比べ3割ほど増えているそうで、同球場内に設置されている「甲子園歴史館」では現在、嘉義農林ユニフォームのレプリカなど関連文物が特別展示されている。
今年2月に公開された『KANO』はこれまで3億2,000万台湾元の興行成績をたたきだしたが、見逃した市民から映画館で見たいと望む声が多いため、9月25日からアンコール上映が決定した。一方、日本では来年1月24日から全国で上映が予定されている。
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