ニュース 政治 作成日:2014年8月29日_記事番号:T00052408
行政院大陸委員会(陸委会)副主任委員を辞任した張顕耀氏をめぐる中国への機密漏えい疑惑で、検察当局は張顕耀氏の側近である張素玲秘書、立法委員時代の陳宏義助理(議員秘書)がファクスや口頭で国家機密を中国に進出する台湾企業(台商)に漏らし、それが中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)に渡っていた疑いを強めている。29日付聯合報が報じた。
張素玲秘書は張顕耀氏に7年以上仕え、最も信頼されている助手だ(29日=中央社)
検察当局は28日、張顕耀氏の自宅を家宅捜索するとともに、同氏ら4人を翌日未明まで取り調べた。
今回の事件は、張顕耀氏側近が発信した機密文書のファクス30件を法務部調査局が傍受したことが捜査のきっかけになったという。内容は「極機密(最高機密)」「機密」「一般公務秘密文書」などに相当する文書だった。機密文書には中台間での航空機運航枠割り当てに関するものなどが含まれていた。
取り調べに対し、張素玲、陳宏義の両氏は「昔のことで覚えていない」と語ったとされる。
張顕耀氏本人は盗聴を心配し、問題の台湾企業関係者とは重要事項を電話で話さず、携帯電話用のメッセンジャーアプリ「LINE」を使用していた。捜査当局は暗号化された通信内容までは解析できなかった。
王主委の辞任不要=馬総統
張顕耀氏の機密漏えい疑惑が浮上してから2週間近く沈黙を保っていた馬英九総統は29日初めて事件に触れ、「害虫を見つけるためには、キツツキのように害虫を探し出して駆除しなければならない」と捜査に支持を表明。その上で、責任論が浮上している陸委会の王郁琦主任委員については、「対応が明快で正確だ」として、辞任の必要はないとの認識を示した。
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