ニュース 社会 作成日:2014年9月1日_記事番号:T00052431
インターネット掲示板でこのほど、明け方になっても診療を続けている歯科診療所が存在することが話題となり、さっそく蘋果日報の記者が取材に向かったところ、実際に午前5時に数人の患者が待合室で診療を待っている光景を目にすることとなった。
話題となっているのは柯森富医師が開業して既に27年になる新北市永和区の「瓔美歯科診療所」。近隣住民によると、古くからここに通っている患者だけでも手が回らない状態だったが、近年ではその腕の良さを聞きつけてさらに多くの患者がやって来るようになり、診察が深夜にまで及ぶようになったという。
ネット掲示板の書き込みによると、医師は毎日睡眠時間が4時間しか取れないと話しており、麻酔を打つ際に居眠りをしてしまったこともあるそうだ。ただ診療の腕は評判通り素晴らしく、「華佗(中国・後漢末期の伝説的名医)の弟子ではないか」と称賛されている。
蘋果日報の記者が先日、深夜11時ごろに同診療所を訪れたところやはり多くの患者が順番を待っていた。そして午前5時に再度訪問すると、シャッターが半分下りた状態で同日の受付は終了したことを告げていたが、中にはまだ数人の患者が残っていた。
記者はその日の正午ごろ、患者を装って歯の洗浄を予約すると、看護師からは「車かバイクで来ますか、それともバスで来ますか」と問われた。妙な質問に何か違いがあるのかと聞き返すと「診療が終わるのは終バスが出た後になると思います」との答えが返ってきた。それでも予約を入れ、診療所に向かうと待合室で3時間待たされた後にようやく、柯医師による診療を受けることができた。
多くの患者が真夜中まで働かせることに心を痛めていると告げると柯医師は「睡眠は十分取っているから、少し多く患者を診ることなんて何でもないよ」と語ったという。
ただ別の歯科医は「古くからの患者を放っておけないのだろうが、適切に患者数をコントロールしないと健康に影響が出る」と懸念している。
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