宏達国際電子(HTC)は24日、タッチスクリーン式スマートフォン「HTC Touch」(通称・阿福機)シリーズで初めて全地球測位システム(GPS)機能を搭載した、「Touch Cruise」を台湾市場で発売した。ノキア、モトローラ、サムスンなどは既にGPS携帯を販売しており、これらに対抗したものだ。さらに製品ラインナップを広げたTouchシリーズの、新たな人気機種となるか注目される。25日付経済日報などが報じた。
「Touch Cruise」の希望小売価格は24,900元。標準型の「HTC Touch」より10,000元高い (HTC提供)
GPS市場、12年に5.6億台
宏達は今年発売する端末の半数以上にGPS機能を搭載していく予定だ。スウェーデンの市場調査機関バーグインサイトの予測では、GPS搭載端末の世界市場での出荷量は、昨年の1億7,500万台から2012年には5億6,000万台にまで成長する見通しだ。GPS携帯は道案内機能や、自分のいる位置に合わせた生活・娯楽情報受信などが人気で、台湾でもさらに普及していくことは確実だ。
初代「Touch」、春節にキャンペーン
董俊良アジア太平洋地区業務行銷副総経理によると、春節(旧正月)に中華電信と合同で、初代「HTC Touch」端末本体と利用料金の低額パッケージプランを展開する。ターゲットは若者、高校生以上の学生で、春節の紅包(お年玉)の消費を期待する。このキャンペーンにより、世界初のタッチスクリーン式として発売した昨年6月の際のような、人気の盛り上がりを起こしたい考えだ。
今年は中華電信による、カスタムメイド携帯10万台の調達も予定されている。
インドでCDMA展開を計画
宏達は昨年第4四半期、インドで1万5,000インドルピー(約2万7,000円)の製品販売が良好だった。現在、インドの携帯電話サービス大手、リライアンス・コミュニケーションズとカスタムメイド端末の供給について協議しており、上半期にCDMA(符号分割多重接続)端末を展開したい考えだ。
また、周辺のバングラデシュ、スリランカなどの市場も開拓したい考えで、第3世代(3G)携帯電話がなく、国民所得も低めのこれらの地域向けには、その土地で受け入れられるローエンド機種を開発するという。
アジアでは2倍の成長狙う
昨年のアジア太平洋地区での出荷台数は目標の100万台を達成し、中国でこの半分に当たる50万台を占め、台湾は15万台だった。今年は2倍の200万台を目指しており、北京五輪効果が見込める中国では100万台を目指す。このほか、自社ブランド製品では上半期に、初めて日本と韓国にも進出する方針だ。
地域事情に合わせた進出で世界シェア拡大を図り、今年の総出荷台数は前年比4~5割増の1,400万~1,500万台を狙う。
多機能に高評価
携帯電話の雑誌「手機ゴーゴー」が24日発表した、07年携帯電話ランキングで、HTC製品が「多機能」部門で2位となった。1位はノキア製、3位は華碩電脳(ASUS)製だった。「写真」、「音楽」、「外観」、「実用性」ではソニーエリクソン製が1位を独占した。ランキング調査は昨年末、2万人を対象に行われた。