ニュース 運輸 作成日:2014年9月2日_記事番号:T00052480
中華航空(チャイナエアライン)が90%、シンガポールの格安航空会社(LCC)、タイガーエアウェイズ・ホールディングスが10%出資する台湾虎航(タイガーエア台湾)はきょう2日午前10時から、台北(桃園)~シンガポール線の航空券を売り出した。今月26日就航で、片道888台湾元(約3,100円)から。LCCにありがちな早朝・深夜便でなく、台北午前発、シンガポール午後発の毎日運航のため、時間帯でも競争力がある。2日付工商時報などが報じた。
タイガーエアの機体に台湾のロゴを加え、ひと目で台湾の航空会社と分かるようにするという(中央社)
タイガーエア台湾の1日発表によると、就航記念の体験航空券は台北発が888元(燃油サーチャージ、税込み)、シンガポール発が1,445元で、往復2,333元。出発日は来年3月28日まで。販売可能枚数は1万枚余りで、同社フェイスブック(FB)サイトのシェアが増えるほど増える。次に安いのはプロモーション価格の1,988元。購入するには、まず公式ホームページで予約し、交通部民用航空局(民航局)から同社に航空運送事業許可証(AOC)が下りた後、指定期間内に支払い手続きを行う。
体験航空券の価格は従来型レガシーキャリアの中華航空や長栄航空(エバー航空)より往復で8割安い。同社は、通常のプロモーション価格は片道2,688元と、レガシーキャリアより原則6割安く抑えると説明した。他のLCCの運賃は、▽ジェットスター、約2,398元▽タイガーエア、約2,908元▽スクート、約3,298元──となっている。
一方、フライトスケジュールは、▽台北午前10時20分発、シンガポール午後3時5分着(日曜のみ午前9時55分発、午後2時35分着)▽シンガポール午後3時45分発、台北午後8時30分着──。LCC他3社が台北午後発なので、台湾からの渡航者にとってメリットが大きい。
使用機材はエアバスA320(180席)。客室乗務員は4人でレガシーキャリアと変わらない。ただ座席ピッチは28.5インチと、レガシーキャリアの32インチより狭い。受託手荷物、機内サービス(機内食、ブランケットなど)は別途料金がかかる。
日本就航、来年Q1目標
関栩タイガーエア台湾執行長は、シンガポールでタイガーエアに乗り換えればインドネシアや豪州など37拠点に行けるとアピール。今後はタイガーエアが東南アジア、タイガーエア台湾が東アジア中心と、すみ分けを図る。年内に新規路線3本を就航予定で、タイ、マレーシア、ベトナムが候補だ。来年第1四半期以降に日本や韓国、中国を開拓する考えだ。
また、保有機数が8~10機に増える2年目に黒字転換すると見込んでおり、3年内に12機まで増やすと表明した。
復興のVエア、10月末にも
タイガーエア台湾は、台湾の航空会社初のLCCで、台湾に就航する14社目のLCCとなる。一方、復興航空(トランスアジア航空)100%出資のLCC、威航空(Vエア)は9月末にエアバスA321(194席)の引き渡しを受け、10月末にバンコクに第1便を就航する予定だ。
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