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精神異常でも死刑適用可能、最高法院が判断【図】


ニュース 社会 作成日:2014年9月3日_記事番号:T00052483

精神異常でも死刑適用可能、最高法院が判断【図】

 最高法院は2日、2012年に新竹市で起きたカラオケ店放火殺人事件で5人を殺害したとして起訴され、高等法院で死刑判決を受けた彭建源被告の上訴を棄却し、判決が確定した。今年に入り死刑判決が確定するのは初めて。3日付中国時報が伝えた。

 裁判は精神異常が認められるとされた彭被告への死刑適用の是非が争点となった。最高法院は精神異常がある被告にも死刑を適用できるとの判断を示した格好で、今後の凶悪事件の裁判にも影響を与えそうだ。

 馬英九政権はいわゆる死刑廃止条約の精神に従い、死刑を減らしていく方針を掲げており、今回の判断は台湾での死刑存廃をめぐる論議にも一石を投じそうだ。

 最高法院は死刑問題に関する国連人権委員会の決議について、「精神障害者への死刑適用は認めないと加盟国に促すものにすぎず、強制力はない」と指摘した。