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モルガンスタンレー、中国信託に役員派遣へ


ニュース 金融 作成日:2008年1月28日_記事番号:T00005255

モルガンスタンレー、中国信託に役員派遣へ

 
 経済部投資審議委員会はこのほど、米大手投資銀行のモルガンスタンレーによる中国信託金融控股への間接出資を認可したもようだ。モルガンスタンレーは役員1人を派遣し、今後も中国信託への投資を拡大する方針だ。28日付経済日報が伝えた。

 モルガンスタンレーは中国信託の関連企業、亜州畜牧企業への出資を通じ、間接出資を行う方針とされる。先週末25日の中国信託による大口取引には、自社株0.18%が含まれており、モルガンスタンレーによる出資と関連があるとみられる。モルガンスタンレーは亜州畜牧が保有する役員枠を獲得するとみられる。中国信託が外資から役員を迎え入れるのは初めて。

 中国信託の広報担当者は27日、「何も把握しておらず、コメントできない」としているが、31日開かれる中国信託の業績説明会が注目される。

 亜州畜牧は中国信託株を0.1%保有しているにすぎないが、創業者の辜一族と姻戚関係にある顔家の投資会社として知られる。モルガンスタンレーは亜州畜牧の全株式を取得する見通しだ。モルガンスタンレーが直接中国信託株の取得に動くか、亜州畜牧を通じた間接出資形式を維持するかは現時点で不明だ。

 中国信託はモルガンスタンレーからの出資受け入れを通じ、安定した関係を築くことで、他の外資からの敵対的買収提案を防ぐ狙いがあるとみられる。