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リスで台鉄ストップ、乗客1.2万人に影響


ニュース 社会 作成日:2014年9月10日_記事番号:T00052587

リスで台鉄ストップ、乗客1.2万人に影響

 台湾鉄路(台鉄)は9日、リスが架線を支える支柱に上ったことが原因で電線がショートするトラブルが発生。修理に3時間を要し、乗客1万2,000人の足に影響が出た。台鉄では今月2日にも、鳥が架線に衝突したことが原因とみられる電線のショートが起き、列車29本、乗客8,600人に影響が出る事故が発生したばかり。中秋節の3連休開け早々に足止めを食った乗客は「鳥、リス、次はヘビか?」とうんざり顔だ。専門家は「設備の老朽化が原因と思われ、台鉄はリスに責任を押し付けている」と批判した。

 トラブルが発生したのは新竹県の新豊駅を南に約1.35キロメートル進んだ地点。9日午前6時45分ごろ、一匹のリスが線路脇に設置された架線用支柱によじ登り、電線に接触したことが原因でショートを起こし、1,000度以上の高熱が発生したことで電線が焼け落ちてしまった。

 同事故により、新豊〜竹北駅間の電力供給がストップし、台鉄は単線での双方向運転に切り替えた。午前9時41分に修理が完了するまで35本の列車に影響が出た。

 台鉄は事故の原因が不可抗力で、各列車の遅延も45分未満だったことから、運賃の払い戻し基準には達していないと説明。乗客に迷惑をかけたと謝罪した。

 設備の老朽化が原因とする専門家の指摘に対し台鉄は、「このところのトラブル発生は全て古い電線で、列車の安全運行の懸念材料となっている」と認めた。ただ、改善作業は夜間しか行えないことから、全ての電線の交換までに5〜6年かかる見通しだ。