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廃油ラード事件、馬総統が屏東県批判


ニュース 食品 作成日:2014年9月10日_記事番号:T00052599

廃油ラード事件、馬総統が屏東県批判

 食用油などの廃油を原料に使ったラード(豚油)が台湾全土の食品会社や飲食業者に出回った事件で、馬英九総統は9日、屏東県の検査が徹底していなかったことが問題の核心だとして名指しでの批判を行った。屏東県には事件で逮捕された郭烈成容疑者(32)が、飲食業者から廃油を調達、加工していた違法工場があった。10日付工商時報などが報じた。

 馬総統は、「県民から4年前に通報が行われていたのに屏東県衛生局は問題を発見できなかった。県環境保護局は業者による汚染水排出に5回にわたり処分を行ったにもかかわらず、廃油ラードの存在に気が付かなかった。内政部刑事警察局の捜査でようやく検挙できたが、県政府が当初からしっかりと追及していれば今回の事態は避けられた」と述べ、屏東県の対応を厳しく批判した。

 これに対し曹啓鴻屏東県長(民進党)は、「県政府の関連機関の間で横の連絡が欠けていたこと、警戒心が不十分だったことは反省すべきだ」と語った。