ニュース 食品 作成日:2014年9月10日_記事番号:T00052603
食用油などの廃油を原料に使ったラード(豚油)が台湾全土の食品会社や飲食業者に出回った問題で、出荷元の強冠企業(高雄市大寮区)が過去6年に香港から輸入したラードは少なくとも2,401トンに上ることが屏東地方法院検察署の調べで分かった。10日付自由時報が伝えた。
強冠には返品されたラードが山積みとなっている(9日=中央社)
強冠は2008年から57回にわたり香港からラードを輸入していた。ただ、12、13年は輸入実績がなく、今年3月、5月にそれぞれ44.26トン、43.36トンの計87.72トンを再び輸入した。
香港メディアの報道によれば、香港側の輸出商社、金宝運(グローバルウエー)にラードを卸した宝源油脂は「販売したのは主に飼料や工場や化学工場でバイオディーゼルに加工する工業用ラードで食べられない」と説明した。
衛生福利部食品薬物管理署(TFDA)によると、強冠は今年3月と5月の輸入分について、通関書類に「for human」(食用)と記載していた。ただ、財政部関務署のデータには香港から食用油脂を輸入した記録はなく、申告の正確性に疑惑が浮上している。
一方、高雄市政府衛生局は9日、強冠に対し、食品安全衛生管理法違反で罰金5,000万台湾元(約1億8,000万円)の処分を下し、葉文祥董事長を刑事告発することを明らかにした。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722